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「耳のふさがり」が頻発

紙上診察室

(2016年10月25日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 「耳のふさがり」が頻発 

 立ちくらみのようなめまいと、自分の声が耳の中にこもる「耳のふさがり」の症状があります。耳のふさがりは頻繁に起こります。血圧は正常で痩せ気味です。 (女性・78歳)

A 隠れた病気の可能性

 鼓膜の奥には鼓室という空洞があります。鼓室の内圧が変化することで、自分の声が響くように聞こえたり、耳のふさがりが起こったりします。原因は鼓室と鼻腔(びくう)をつなぎ、閉じたり開いたりする耳管の働きが、むくみや鼻の炎症でうまく働かないことです。

 軽い場合のほとんどは、水を飲んだり鼻をつまんで唾を飲んだりすれば良くなります。良くならない場合は耳鼻科での検査をお勧めします。高齢で痩せ形の人は、耳管が開いたままになる耳管開放症も考えられます。

 鼓室の内圧が下がったときやその状態が長引くときは、めまいを感じることもあります。長引くときは、鼻炎や上咽頭炎など慢性の耳鼻科の病気が隠れていることもあります。

 ただ、耳が原因となるめまいの多くは回転性で、立ちくらみのようなめまいは多くありません。立ちくらみは失神性のめまいの1つとされ、起立性低血圧という病名もついています。低血圧といっても、正常血圧や高血圧の人にも起こります。若い女性では、自律神経失調が原因のことが多いようですが、高齢者の場合は心不全や静脈瘤(りゅう)が原因のこともあります。

 内服薬やサプリメントの副作用でもふらつきが出ることがあります。痩せ形で高齢の場合は、これらの可能性も考えられます。かかりつけ医に相談するのが良いでしょう。 (国際医療福祉大病院耳鼻咽喉科教授・中川 雅文さん)

画像中川 雅文さん
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