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お尻にできもの 腫れて痛い

紙上診察室

(2016年11月22日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q お尻にできもの 腫れて痛い

 お尻の両側に、数カ所のできものが何度もでき、1カ月前からは腫れと痛みも悪化。市販の薬を付けても治りません。受診すべきですか? (男性・28歳)

A 重症化すると外科治療

 毛穴の深いところに炎症が起きた状態を深部毛包炎(おでき)といいます。この中で、ブドウ球菌などに感染し赤く腫れたりうみが出たりして、再発を繰り返して慢性化するのが慢性膿皮症(のうひしょう)。お尻にできるものを臀部(でんぶ)慢性膿皮症といいます。

 20代〜40代の男性に多く、毛深くニキビのある人、長時間座って仕事をする人によく見られます。何カ所にも繰り返しできるために色素沈着が起き、皮膚が黒ずんで硬くなります。相談者もこの皮膚疾患と考えられます。

 治療は、軽い場合には抗生物質の服用や外用薬で良くなります。悪化して症状がお尻全体に広がると、切開してうみを出す外科的な治療が必要になります。症状が重くなると植皮手術を行うこともあります。

 放置すると、重症のものは治りにくくなります。症状が軽い段階で早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

 生活上の注意は清潔にすること。入浴時にはせっけんで洗って、汚れや皮脂をためないことが大切です。運転手やデスクワークなどの人は、お尻の通気性を良くする工夫をしてください。市販の薬は炎症を抑える効果はありますが、効果には限界があります。受診した方がいいでしょう。

 なお、お尻にできやすく再発を繰り返すできものに粉瘤(ふんりゅう)もありますが、別の皮膚の病気です。あかのもとになるタンパク質が毛穴にたまるのが原因です。 (東京医科大皮膚科教授・坪井 良治さん)

画像坪井 良治さん

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