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肺がん見逃し男性死亡

(2016年11月23日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

一宮市民病院 2400万円賠償で和解

 愛知県一宮市の市民病院が県内の男性患者の転移性肺がんを見逃し、患者が死亡していたことが分かった。市は過失を認め、遺族に2400万円の損害賠償金を支払うことで和解したと22日、発表した。

 市によると、男性は2003年、12歳のときに皮膚がんの切除手術を県内の大学病院で受けた。その後、同市民病院で定期検査を受け、09年8月のコンピューター断層撮影(CT)検査で右肺に8ミリ程度の陰影が見つかった。だが、皮膚科の担当医師はがんではなく、炎症と判断した。

 男性は21歳になった12年11月、体調不良で県外の病院を受診して転移性肺がんが発覚。13年2月に死亡した。

 15年に遺族が市に損害賠償を求めて名古屋地裁に提訴。市は、担当医師が呼吸器内科などの医師に相談するべきだったと過失を認め、今年8月に和解した。

 松浦昭雄院長は「注意義務違反があった。見逃しが起きない体制づくりを目指したい」とコメントした。

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