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心室中隔欠損の3歳、手術は?

紙上診察室

(2016年12月6日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 心室中隔欠損の3歳、手術は?

 3歳の孫は、乳児健診で心室中隔欠損と診断され、手術を勧められました。難しい手術と聞き、今も受けるかどうか迷っています。(女性・60歳)

A 専門医の正確な診断を

 心室中隔欠損症は、生まれつきの心臓病の中では、多くみられる病気の1つです。左心室と右心室を隔てる中隔が完全にふさがっていないため、心臓から全身に送られるべき血液が、欠損孔を通して肺に逃げてしまいます。そのため心臓と肺に負担がかかり、肺高血圧症や発育障害を起こします。症状があれば乳児期(1歳まで)に手術を済ませるのが一般的です。

 手術(修復術)は小児の心臓手術で最も多く行われます。胸を開き人工心肺を用いて心臓を一時的に止め、人工の布(パッチ)を縫い付けて欠損孔を閉じます。経験のある小児心臓外科医であれば、乳児であっても安全で、3時間程度で終了します。ただ、心臓内の欠損孔の位置と大きさは子どもによってさまざまですから、手術前に心エコー検査や心臓カテーテル検査での正確な診断が必要となります。

 手術後は普通に生活でき、学校の体育授業などで運動制限はほとんど必要ありません。

 お孫さんの年齢から、欠損孔が小さくても、心臓の大動脈弁に近いなどの理由のため、将来弁の病気を起こす可能性も考えられます。手術のリスクは高くなく、大切なのは小児循環器専門医の正確な診断です。小児の心臓手術を日常的に手掛ける病院は多くないのですが、信頼できる小児科医なら、成績のよい小児心臓外科医がいる病院を知っているはずです。納得できるまで相談することをお勧めします。(昭和大横浜市北部病院循環器センター講師・宮原義典さん)

宮原義典さん
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