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ガングリオンを手術したが再発

紙上診察室

(2016年12月27日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q ガングリオンを手術したが再発

 左手首の内側にこぶができ、ガングリオンと診断されました。今までに2回取りましたが、再発しました。手首の内側には神経が多く、手のしびれが出るかもしれないと言われて心配です。 (女性・58歳)

A 手外科専門医の診断を

 ガングリオンは身体の関節を包む膜(関節包)や、腱(けん)が通る鞘(さや)などから発生する袋状のこぶです。ヒアルロン酸など無害の物質からなるゼリー状の液体が入っており、悪性化することはありません。手首は最もよくできる部位です。なぜできるかは明らかになっていません。

 ガングリオンそのものは別の症状を引き起こすことはありません。見た目が悪い、周囲の神経を圧迫して痛い、不快感があるなどの症状があれば治療の対象になります。

 ガングリオンの袋に針を刺して中身を抜くのが最初に行う方法です。比較的簡便ですが、再発率は50%以上です。数回以上中身を抜いても再発する場合は、手術で切除します。

 通常の手術による方法と関節鏡を使う方法があります。どちらの方法でも、関節包にある根の部分とその周囲にある小さなガングリオンを完全に切除できないと再発します。手術をしても再発しやすいのが、この病気の特徴でもあります。

 手術は関節までの深いところで処置する必要があり、手外科専門医にお願いした方が合併症や再発が少ないはずです。日本手外科学会のウェブサイトに名簿があります。すでに専門医の手術を受けたのであれば、個々の医師のくせもあるので、手術を受ける施設を替えるのもよいと思います。 (中日病院手の外科センター長・中村蓼吾さん)

画像中村 蓼吾(りょうご)さん
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