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年末年始 太らないこつ

(2016年12月27日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

おせち、カロリー要注意

食べすぎ飲みすぎをを防ぐこつ

 忘年会や新年会など宴会続きで、お正月にはおせち料理をパクパク−。ごちそうを食べる機会の多い年末年始は、気付かないうちに太ってしまいがちなもの。家族や友人とのだんらんを楽しみながら、健康的に過ごすためのキーワードは、「まず野菜」「アルコールには水」「重箱から小皿に」「テレビを見ながら腹筋」の4つだ。 (河野紀子)

 「この時季は宴会が多く、正月料理はカロリーが高め。寒いので家から出ずに運動不足になる。この三重苦にはまると、太るのは当たり前です」

 「糖尿病・甲状腺いしやま内科クリニック」(愛知県日進市)院長の石山雅美さん(52)はずばりと言う。日本糖尿病学会専門医で、日頃は糖尿病患者に食事指導を行っている。

 まずは宴会対策から。宴会で出される料理は大皿が多く、ちょこちょこつまむうちについ食べ過ぎてしまうことが多い。から揚げや天ぷらなど、高カロリーの揚げ物も盛りだくさんだ。

 石山さんが勧めるのは、最初にサラダから食べること。空腹感をまず満たして一気に食べ過ぎるリスクを減らす。野菜の食物繊維は、糖質と油分の吸収を抑えてくれる効果もある。

 宴会に付きものなのが、アルコールだ。1日の適正量は20グラム程度で、例えばビールなら500ミリリットル(ビールジョッキ1杯)、日本酒は1合、焼酎は半合、ウイスキーはシングル2杯程度。だが、仲間との楽しい会話や雰囲気につられて、飲みすぎてしまう。アルコール対策はちょっとハードルが高めだ。

 石山さんが勧めるのは、テーブルに水も用意しておいて、酒を1杯飲んだら水を1杯のペースで、アルコールと同量の水を飲むこと。喉の渇きを潤し、アルコールを分解する際に必要な水分を補うこともできるという。

 糖質の少ない焼酎なら大丈夫と思っている人もいるが、「たくさん飲めば同じこと。お酒は食欲を増進させるので、食べ過ぎの原因にもなる」。

 正月の食事も肥満防止の関門だ。

 おせち料理は長期間保存するために、砂糖や塩分が多く使われている。カロリーも高く、黒豆や栗の甘露煮、だて巻きなどは、市販の1袋で200キロカロリーを超える。

 「食べ過ぎないように、重箱のおせちは1人分を小皿に取り分けて量を把握して」

 さらに、お雑煮やお汁粉で食べる餅は、一般的な市販の切り餅2個で、ご飯1膳分にもなる。宴会と同じように、先に野菜を食べるのが有効だ。

 最後に注意すべきなのは運動不足。こたつに入って「食っちゃ寝」はいいものだが、体重計に乗ったら飛び上がってしまうことになりかねない。この時季は寒くて外に出るのが面倒でもあり、「寝正月」が生活リズムを崩してしまう。

 防止するためには「1日1回は外出を」。コンビニに歩いて買い物に行くだけでもいい。さらに余裕があれば、歯磨きをするときにスクワットをしたり、テレビを見ながら腹筋したり。日常の動作に軽い運動を取り入れると、無理がなく長続きしやすいという。

 石山さんは「太る理由をきちんと理解することが大切。年末年始は家族や友人など大切な人に会う機会。少し気を付けるだけで、楽しみながら健康的に過ごすことができる」と呼び掛けている。

画像石山雅美さん

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