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乳腺症と診断、がんが不安

紙上診察室

(2017年1月10日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 乳腺症と診断、がんが不安 

 婦人科での超音波検査で、乳房に白い影があり、医師から乳腺症と言われました。乳腺症の友人が乳がんになったので、不安です。 (女性・63歳)

A 心配せず定期検査を

 検診で乳腺症と言われた方は多いと思いますが、女性ホルモンの働きで乳房に発生する変化を一言で表した言葉で、症状というより状態を示しています。しこりを発見した時、さまざまな画像検査や細胞検査などを行い、腫瘍や炎症などの病的な状態でないことを確認した上で、初めてつけられます。

 乳腺症と称される女性ホルモンの働きによる乳房の張りやしこりには、乳腺に液体の袋ができる乳腺嚢胞(のうほう)などもありますが、多くは治療の必要がなく、定期的検査をしながら様子を見ます。乳腺症から乳がんになるのではと心配する方も多いのですが、乳腺症の状態を持った乳腺からも、そうでない乳腺からも乳がんが発生することがあり、乳がんのスタート地点が乳腺症ということではありません。

 乳房の状態を把握する主な検査には、超音波検査とマンモグラフィーがあり、異なる特徴を持っています。異常を感じて乳腺科を受診した場合は両方の検査を組み合わせ、総合的に判断することで診断の精度が向上し、見落としのない検査が可能となります。特にマンモグラフィーでは、乳腺の密度が濃い、いわゆる高濃度乳房の方は、がんが発見しにくくなります。

 一般的には若い人ほど高濃度乳房となりますが、個人差もあり、初めての検診時には自分がどんなタイプの乳房なのか確認するためにも、両方の検査の併用をお勧めします。 (ピンクリボンブレストケアクリニック表参道院長・島田菜穂子さん)

写真島田 菜穂子さん
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