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舌の表面がぴりぴりする

紙上診察室

(2017年1月17日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 舌の表面がぴりぴりする

 最近、舌の表面がぴりぴりと痛み、味付けの濃いものを食べると顔がゆがむほどです。1年ほど前から口内炎がよくできるようになり、予防でビタミン剤を飲んでいます。口内炎と関係があるのでしょうか。 (男性・51歳)

A 舌痛症なら抗うつ薬を

 ご相談の症状は舌痛(ぜっつう)症ではないかと思われます。舌痛症は、舌の色調や機能は正常で、炎症や潰瘍などの明らかな病変がないのに、舌に慢性的なぴりぴり感や、やけどをしたような痛みが生じる疾患です。

 舌痛症は、中高年の女性に多く、食事中や何かに熱中している時には痛みを感じないことが多いのが特徴です。更年期障害、ホルモンバランスの崩れ、強いストレスを受けた後、がん恐怖症などにより生じることが多く、歯科心身症の代表的な疾患です。さまざまな治療が行われていますが、現在、最も有望な治療法は抗うつ薬を中心とした薬物療法です。

 一方、舌の痛みは、貧血に伴う舌炎による舌痛、糖尿病や薬物などによる口腔(こうくう)乾燥により二次的に生じる舌痛、歯の刺激、入れ歯などのとがった部分やすり減ってとがった歯によるこすれ、口腔カンジダ症などによって生じることもあり、これらと区別する必要があります。

 相談者の場合、舌表面の痛みと口内炎は別であり、味付けの濃いものを食べると顔がゆがむほど痛いのは口内炎のせいではないかと考えられます。しばらくは味付けの濃いものを避けましょう。そして舌痛症という病気を知るとともに、他の原因や病気が存在する可能性もありますので、早めに歯科医院を受診することをお勧めします。 (滋賀医科大歯科口腔外科教授・山本学さん)

山本 学さん
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