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〈中日病院だより〉(42) 日常生活の動作(リハビリ科)

(2017年2月7日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する

リンゴ皮むきなど工夫

画像リハビリとして手首や指の機能の回復に有効なリンゴの皮むき疑似体験=中日病院提供

 リハビリテーション科では、けがや病気で手を思うように使えなくなった患者が、早く日常生活の動作を取り戻せるよう、プログラムを工夫します。生活においては普段の動作の全てがお手本。どのような訓練を取り入れるか、創意工夫が試される場面です。

 その一つがリンゴの皮むき疑似体験です。普段なら難なくこなせる人が多いですが、患者には大変です。本当のナイフだと危険を伴うので、プラスチック製の疑似ナイフで、リンゴの皮に見立てて巻いたマジックテープをむくようにはがしていきます。手の使い方は実際の皮むきと同じ。安全に手首や指の機能が獲得できます。

 他にもゴルフボール2個を片手で握り、手のひらと指で規則的に回します。最初はぎこちなくても、慣れるとスムーズに回せます。単純な動作ですが、指の運動に加え手の中の筋肉の訓練にもなります。手の動きに集中すると、脳にいい刺激を与えることが分かっています。これらの訓練は、回復途中でゲームのように楽しみながらでき、日常動作をこなせるという実感も湧いて、前向きな気持ちで取り組めます。

 私たちハンドセラピストは、日常の生活動作の専門家を目指しています。どのようなリハビリが効果的で、患者が健やかな暮らしを取り戻せるか、日々勉強し、考えています。(茶木正樹リハビリテーション科長・作業療法士・談)

 中日病院 名古屋市中区丸の内3の12の3。(問)中日病院=052(961)2491

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