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ワクチン副作用 20歳女性が意見

(2017年2月14日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 国が接種を呼び掛けた子宮頸(けい)がんワクチンが、全身の痛みやしびれといった副作用を引き起こしたとして、9都道県の15〜22歳の女性28人が国と製薬企業2社に損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が13日、東京地裁(原克也裁判長)であり、国と2社はいずれも請求棄却を求めた。

 この日の法廷では、原告の通信制大学1年園田絵里菜さん(20)=千葉県白井市=が「内臓を握りつぶされるような激しい痛みを感じ、今も目まいや生理痛に苦しんでいる。医師や教師にも理解されず傷ついた。以前のような体を返してほしい」と意見陳述した。

 製薬企業はMSDとグラクソ・スミスクラインで、いずれも「ワクチンの有効性と安全性は科学的に確立したものだ」と主張。国は「接種により健康被害が生じたとは言えない」とした。

 原告団の代表で、意見陳述する予定だった酒井七海さん(22)=埼玉県ふじみ野市=は症状の悪化で入院、出廷できなかった。父秀郎さん(58)は閉廷後に記者会見し「被害の実態や深刻さを知ってほしい」と訴えた。

 訴状によると、国は2010年にワクチンの接種促進事業を開始。13年に定期接種の対象としたが、約2カ月後に積極的な呼び掛けを中止した。

 子宮頸がんワクチンを巡っては、同様の訴訟が名古屋、大阪、福岡の各地裁にも起こされ、原告は計119人に上る。

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