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間質性肺炎、漢方薬効かない

紙上診察室

(2017年2月21日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 間質性肺炎、漢方薬効かない

 5年前に原因不明の間質性肺炎と診断されました。服用薬で副作用が出て、漢方薬に切り替えましたが、治りません。他に治療法は? (男性・65歳)

A 十分検査して薬を選択 

 間質性肺炎は、肺の内部にある肺胞の壁(間質)が厚く硬くなった状態です。主な原因は自己免疫疾患の関節リウマチなどの病気、薬や異物に対する過剰反応、原因がはっきりしないもの(特発性間質性肺炎)があります。いずれも咳(せき)や息切れ、血液の酸素濃度低下などの症状が出ます。

 まず原因を調べることが重要です。関節リウマチなどは、診察と複雑な血液検査での診断が必要です。薬物への過剰反応は、抗不整脈薬(アンカロン)や複数の抗がん剤、その他の薬物でも起こります。かびなどの長期吸入で起きることもあります。

 適切な診断に基づき、それぞれに合った治療を行います。特発性間質性肺炎で一定の効果があるとされる薬はピレスパとオフェブのみですが、いずれも高額な上、際立った効果まではありません。主な副作用は、ピレスパでは日光への過敏症、発疹、胃の不快感、オフェブでは下痢やむかつきです。他に効果の確立した薬はありません。漢方薬も多くの場合は効果が期待できませんが、個人差があり、時には有効なこともあるので、ご自分に合った薬を継続して使用しても差し支えありません。

 特発性以外の場合は、免疫を調整する薬が有効なこともありますので、主治医に相談されると良いでしょう。

 症状を軽減する治療には咳止めや酸素吸入などがあります。息が苦しいと心身が萎縮しがちです。明るく積極的に過ごすことが大切です。(湘南藤沢徳洲会病院呼吸器内科・副院長・近藤哲理さん)

近藤哲理さん

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