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線路に転落 どうする? 南区 視覚障害者ら体験学習

(2017年3月5日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像線路からホームへと上がるはしごの位置について担当者から説明を受ける参加者ら=名古屋市南区の矢作建設工業鉄道技術研修センターで

 視覚障害者らに線路や駅の構造物を実際に触れてもらいながら、安全な利用を考える体験学習会が、名古屋市南区の矢作建設工業鉄道技術研修センターであった。

 センターは社員の技能訓練のための施設で、実物と同じ線路や踏切がある。線路からの高さや点字ブロックなどの設備を忠実に再現した駅ホームを使い、担当者が転落時の対処法などを説明した。

 参加したのは東海市などに住む視覚障害者とボランティアグループ「あいパートナー」の計16人。実際に線路に下り、敷石の上の歩きにくさや約1.2メートルあるホームまでの高さを体感した。

 担当者が40メートル以内に最低1カ所、待避所やホームに上がるはしごが設置してあることを説明すると「設置場所にもっと規則性がないと、線路に落ちた際、とっさにどちら側へ移動すればいいか分からない」といった声も漏れた。

 進行性の網膜色素変性症を患う知多市の女性(66)は「非常停止ボタンや待避所の構造など、触ってみて分かったことも多い。でも、実際は自力での対処が難しいこともよく分かった」。センター担当者も「健常者も同じだが、まずは大声で助けを呼ぶこと」と強調した。(安藤孝憲)

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