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虐待児童 5万人超

(2017年3月9日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

警察庁昨年まとめ 最多3500人保護

 虐待を受けた疑いがあるとして、全国の警察が昨年1年間に児童相談所(児相)に通告した18歳未満の子どもは初めて5万人を突破し、5万4227人(前年比46.5%増)だったことが9日、警察庁のまとめで分かった。生命の危険があるなどとして、警察が保護した子どもも過去最多の3521人(34.2%増)に上った。

 警察庁は昨年4月、児相への積極的な通告を全国の警察へ指示しており、担当者は「虐待への市民の意識の高まりが背景にある。警察も110番や匿名通報への的確な対応に努めている」と説明している。

 虐待の内容は、暴言などの心理的虐待が全体の3分の2を超える3万7183人(53.9%増)を占めた。このうちの約7割が、保護者が子どもの前で配偶者に暴力を振るうなどの面前ドメスティックバイオレンス(DV)で、2万4998人(48.7%増)だった。暴行などの身体的虐待は1万1165人(35.2%増)。

 摘発件数は1081件(31.5%増)で、約8割となる866件(27.5%増)が身体的虐待だった。摘発人数は1113人(31.1%増)で、件数とともに過去最多となった。

 被害者も最も多い1108人(29.9%増)で、このうち67人の子どもが死亡した。内訳は無理心中を含む殺人が51人、保護責任者遺棄致死8人、傷害致死6人などだった。

 被害者との関係は、実父が最多の465人、次いで実母301人。性的虐待に限れば養父・継父が最も多い67人だった。

 虐待通告は統計を取り始めた2004年の962人から12年連続で増加。15年の3万人台から16年は1万7千人以上増えて5万人台となった。

 一方、全国の警察が昨年1年間に摘発した児童ポルノ事件の被害者は1313人(前年比45.1%増)で、過去最多を更新したことが9日、警察庁のまとめで分かった。摘発の件数の2097件(8.2%増)、人数の1531人(3.2%増)も、これまでで最も多かった。統計は2000年に開始した。

 被害の態様別では、だましたり、脅したりして裸を撮らせてメールなどで送らせる「自画撮り」が36.6%の480人で最も多かった。

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