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名大院准教授 不正経理 書類偽造、1200万円返還へ

(2017年3月10日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
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 名古屋大は9日、大学院の男性准教授が自作の代金請求書などを使って備品購入を装い、計1300万円を特定業者へ振り込ませる不正な会計処理をしていたと発表した。実際に備品を購入したことが確認できたのは93万円で、差額の約1200万円を返還させるという。

 不正が明らかになったのは、大学院医学系研究科の津坂昌利准教授(医療技術学専攻)。不自然な備品購入を繰り返しているとの指摘が学内であり、大学監査室が昨年8〜9月に調査して判明した。

 大学によると、津坂准教授は2011年11月〜昨年2月、愛知県内で電器店を経営していた個人事業者名で、コンピューターのハードディスクなどの備品計1300万円分の納品書や請求書を作成。大学から業者へ代金を振り込ませた。

 この業者とは以前から取引があり、印鑑も預かっていた。振り込まれた代金は一部を業者に渡し、残りの計1110万円を自身の口座へ振り込ませていた。業者は既に死亡している。

 准教授は振り込ませた金を「別の電器店などから実際に備品を購入した代金」と説明。不正会計の動機について「付き合いの長い、高齢の業者を助けるためだった」と話したという。しかし、別の業者から購入した備品の領収書は93万円分しか残っていなかった。

 名古屋大は「公的研究機関として許されず、深くおわび申し上げる。再発防止に取り組む」とコメントした。

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