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右膝に続き、左膝にも水がたまる

紙上診察室

(2017年3月14日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 右膝に続き、左膝にも水がたまる

 右膝が痛くなり、エックス線を撮ったら水がたまっているといわれて何度か注射器で水を抜きました。その後、左膝も水がたまって週に1回ほど注射器で抜いています。左膝は夏から症状が続いていて心配です。 (女性・69歳)

A 痛みが強い場合、手術を

 膝に水がたまることを関節水腫と呼びます。主な原因は、(1)変形性膝関節症(2)半月板、軟骨損傷、靱帯(じんたい)損傷、骨折などの外傷(3)痛風、関節リウマチなどの炎症性疾患−です。質問者の場合、外傷歴がない高齢女性に発生した両側性の関節水腫であることを考えると、変形性膝関節症を原因とする関節水腫が最も疑われます。

 関節水腫自体は水が少量なら症状が軽度なことが多く、放置して差し支えありません。しかし多量にたまった場合には膝の腫れぼったさ、突っ張り感、痛みなどがあり、注射器で抜く必要が生じます。症状が繰り返すようであれば、排液と並行して原因に対する治療が必要になります。

 治療としては、ヒアルロン酸の関節内注射、足底板・サポーターを用いた装具治療、筋力強化などがあり、比較的症状の軽い初期の方に有効です。痛みが強く、日常生活の差し障りが大きい場合には、O脚あるいはX脚を矯正する骨切り手術や人工関節置換術などの手術治療が適応となります。手術の場合は痛みの軽減、歩行能力の改善、日常生活の動作の改善が大幅に見込まれます。現在の変形性膝関節症の進行の度合い、手術の必要があるのかについてもう一度、主治医とよく相談なさってはいかがでしょうか。

 (伊勢赤十字病院整形外科部長・西本和人さん)

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