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黄斑疾患 短時間で診断

ステキな視生活

(2017年3月14日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 新しい医療機器の登場で、さまざまな病気が、より正確に診断できるようになりました。光干渉断層計(OCT)と呼ばれる眼底の画像診断装置もその一つです。網膜の中心の黄斑(おうはん)部や視神経の断面図が短時間で、光学顕微鏡と遜色ない精密さで描き出されます。

 黄斑に薄い透明な膜が張って、見にくくなったり、ものがゆがんで見えたりする黄斑前膜(ぜんまく)という病気があります。眼球内部にはゼリー状の硝子体(しょうしたい)がありますが、老化とともにとけて縮み、網膜の表面に残る部分が膜となります。この膜がさらに縮んで網膜を引っ張る状態が黄斑前膜です。

 正常な黄斑の表面はなめらかで、中心にくぼみがあります。一方、膜があると放射状のしわがあり、OCTでは厚くなった網膜と、でこぼこの表面が表れます。

 進行を防ぐため、視力が比較的保たれている時期に膜を取る手術をします。時に網膜が強く引っ張られ、黄斑の中心に穴があく、黄斑円孔(えんこう)になることもあります。急激な視力低下を自覚した場合は、OCTですぐに診断し、早期に手術を行うことができます。

 OCTによる眼底検査は、黄斑部の病気や緑内障の経過を観察するためにも必要です。とても簡単で安全な検査ですので、見え方に異常を感じた場合は、ぜひ近くの眼科で相談してください。(名古屋医療センター眼科医長)

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