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患者暴行死 1人無罪

(2017年3月15日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

千葉地裁判決 「看護行為の範囲」

 千葉市の精神科病院「石郷岡病院」で2012年、介助中の男性患者に暴行を加えて死なせたとして、傷害致死罪に問われたいずれも准看護師の菅原巧被告(63)=千葉市=と田中清被告(67)=千葉県市川市=の裁判員裁判で、千葉地裁は14日、田中被告に無罪判決を言い渡した。

 高橋康明裁判長は、菅原被告に暴行罪を適用し、罰金30万円の判決を言い渡した。求刑はいずれも懲役8年。

 公判で検察側は、天井の監視カメラの映像を基に、菅原被告が顔を足で数回踏みつけ、田中被告が膝で首などを押さえつけるなどして頸椎(けいつい)を骨折させたことが死亡につながったと主張。弁護側は「正当な看護行為で、死亡との因果関係はない」と無罪を訴えていた。

 高橋裁判長は判決理由で、両被告がズボンをはかせるという看護目的だったと指摘。田中被告は「覆いかぶさるように押さえつけたが、看護行為として必要限度を超えない」とした。菅原被告については、頭を足で蹴ったと認めた上で「頸椎骨折の原因とは断定できない」と述べ、傷害致死罪には当たらないとした。

 判決によると、12年1月1日、入院患者だった同県市原市の弘中陽さん=当時(33)=を保護室で介助した際、菅原被告が頭部を左足で1回蹴る暴行を加えた。

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