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被告が認知症 公訴棄却

(2017年3月15日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

札幌高裁「公判手続き困難」

 窃盗罪で有罪判決を受け控訴した後、認知症で公判が継続できない状態になり、裁判が3年以上にわたり停止していた男性(65)=入院中=の控訴審で、札幌高裁は14日、公訴を棄却する判決を言い渡した。

 被告自身が控訴していたため、本人の同意なしに控訴を取り下げて裁判を終わらせるのが難しい状況になっていた。

 愛知県豊田市で1995年に2人が刺殺された事件で殺人罪に問われながら精神疾患が悪化した男性被告の上告審で、最高裁が昨年12月、「被告に訴訟能力の回復の見込みがない場合、裁判所の判断で裁判を打ち切ることができる」との初判断を示し、裁判打ち切りを言い渡した。札幌高裁の高橋徹裁判長はこの日の判決理由で「完治が見込めず、訴訟能力も失われている。公判手続きを再開するのは不可能」と結論付けた。

 判決などによると、男性は食料品などの万引を繰り返したとして、2013年に窃盗罪で起訴され、一審で保護観察と執行猶予付きの有罪判決を受けた。その後、本人が控訴したが「前頭側頭型認知症」が進行して心神喪失の状態とされ、13年11月から控訴審の公判が停止していた。

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