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遺伝子の変異 心筋梗塞↑

(2017年3月16日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

遺伝子の変異 心筋梗塞↑ 三重大など特定、リスク3倍に

 心筋梗塞の発症リスクを3倍程度高める特定の遺伝子の変異を、三重大先端科学研究支援センターの山田芳司教授や名古屋工業大などの研究グループが突き止めた。遺伝子検査でこの変異の有無を調べれば早期に発症リスクが分かり、予防策を取ったり、治療方法を決めたりできるようになるという。

 グループによると、心筋梗塞の発症は遺伝要因が50%ほど関わるとされる。

 山田教授らは、心筋梗塞の患者約2400人と、健康な約9200人の遺伝子情報を比較分析。免疫細胞に関わる特定の遺伝子に変異がある人は、男性で2・73倍、女性で3・77倍、心筋梗塞にかかりやすいと分かった。この特定の遺伝子は心筋梗塞を引き起こす動脈硬化に影響する免疫細胞とも関係が濃く、変異があると心筋梗塞の発症リスクを高めるという。

 今後は同じ手法を活用し、唾液などから採取したDNAを調べることで、心筋梗塞をはじめ糖尿病や肥満など計13種の生活習慣病の発症リスクを同時予測できるシステム開発を目指す。山田教授は「患者によって治療の必要があるかどうかを個別に判断できるようになる」と話す。成果は米医学誌電子版に月内に掲載される。(松崎晃子)

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