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駅の点字ブロック 「線付き」義務化へ

(2017年3月22日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

視覚障害者 ホーム転落対策

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 国土交通省は21日、視覚障害者が駅ホームから転落する事故の対策として、鉄道会社に大規模改修の際、線状の突起を付けてホーム中央の方向を知らせる点字ブロックの設置を義務付けることを決めた。ホームドアがない全ての駅が対象。2017年度にも、バリアフリー基準に関する省令を改正する。

 現行基準は転落防止対策として、ホームドアがない駅には点字ブロックの設置を求めている。改正基準では、点状の突起だけの従来型と異なり、ホーム側に線状の突起を付けた「内方線付きブロック」と明記することにした。

 ホームからの転落事故が相次いでいることを踏まえ、視覚障害者が白杖(はくじょう)や足で触れてホームの端にいることを認識しやすくする狙い。駅の大規模改修のほか、新設時に設置を義務付ける。

 これに対し視覚障害の当事者で、筑波大付属視覚特別支援学校教諭の宇野和博さん(46)は「内方線付きにするだけでは事故防止につながらない」と指摘。「ホーム端のブロックを頼りに障害者が歩くのは危険。より安全なホーム中央部にもブロックを設置するよう基準を改めるべきだ」と求めている。

 国交省によると16年3月末時点で、1日1万人以上が利用する全国の2131駅のうち493駅(23%)には、内方線付き点字ブロックもホームドアも整備されていない。

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