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帯状疱疹に再発リスク

(2017年3月31日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

富山大調査で6% 高齢者や女性 高い割合

 帯状疱疹(ほうしん)の患者のうち、再発した人は6%に上ることが、富山大大学院医学薬学研究部の白木公康教授(ウイルス学)らの調査で分かった。これまで帯状疱疹は一度、発症すると再発しにくいと考えられており、再発者に関するデータはなかった。

 帯状疱疹は、体内に潜んでいた、水疱瘡(ぼうそう)と同じ水痘ウイルスが体力低下に伴って皮膚に出て赤い発疹となり、皮膚の神経に激痛が走る病気で、年齢が上がるにつれて発症のリスクが上がる。

 白木教授は、帯状疱疹による痛みのメカニズムを世界で初めて解明したことで知られる。2009年6月〜15年11月、宮崎県の皮膚科医会の協力を得て、患者1万6784人を調査。再発者は1076人だった。高齢者が多く、再発3回は49人、4回は3人。再発までの期間は2カ月〜73年(平均13.7年)と幅広く、女性は男性より再発率が高かった。再発者の中で、異なる部位に発症した人が8割に上っていた。

 帯状疱疹の患者はここ20年で1.5倍に増え、国内で年60万人が発症している。白木教授は「一度、発症したら免疫ができるため、基本的に再発しにくいとされてきた。『6%』は、意外に多くの再発者がいたことになり、これまでの考え方が覆る」と説明する。

 愛知医科大の渡辺大輔教授(皮膚科)は「これだけ大規模な調査は初めてで、確実なデータで貴重だ。発症者も数年後に、再発予防のためにワクチン接種をする必要があるのではないか」と話した。 

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