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傷ついた心 今度は支える側 池田小殺傷 姉失った女性

(2017年4月3日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

母に続き 精神対話士に

 大阪教育大付属池田小(大阪府池田市)の校内児童殺傷事件で亡くなった本郷優希(ゆき)さん=当時(7つ)=の妹(19)が、犯罪や災害などで心に傷を負った人たちを支援する民間資格「精神対話士」を取り、東京都内で2日、認定証を受け取った。「つらい経験をしてきた。同じような思いをしている人たちをケアしたい」と意気込んだ。

 事件当時は3歳。その後、関東圏の大学に進学し、心理学を学んでいる。母の由美子さん(51)が2005年に精神対話士となり、東京電力福島第一原発事故の避難者らに寄り添う姿に触発され、昨年9月から勉強を開始。必要なリポートを提出し、面接試験に合格した。

 認定式では「多くの方と苦悩を分かち合いたい」と抱負を述べた。同席した由美子さんは「幼いころから『優希の妹』と言われ、大変な重荷を背負ってきた」と振り返り、「自身の苦悩を生きる力に変え、人を支える仕事を始める。誇らしく思う」と話した。

 01年6月8日に起きた事件では、優希さんら1、2年生8人が亡くなり、教職員を含む15人が重軽傷を負った。精神対話士は全国に約1000人。学校や福祉施設などで対話を通じたケアを実施している。

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