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ハンセン病家族訴訟

(2017年4月12日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【富山】 この記事を印刷する

「負けられない裁判」

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 熊本地裁で係争中の「ハンセン病家族訴訟」の意義を解説する講演会が8日、富山市総曲輪の本願寺富山別院で開かれた。ハンセン病問題ふるさとネットワーク富山(富山市)の顧問、藤野豊・敬和学園大教授が「熊本地裁判決への逆流に抗して」と題し講演した。

 熊本地裁の家族訴訟の原告は、元患者の家族ら500人以上。国の強制隔離政策で患者本人だけでなく家族も差別や偏見を受けたとして、昨年2〜3月、国家賠償請求訴訟を起こした。国は請求棄却を求めている。

 原告側の証人を務める藤野教授は、差別や偏見が家族に及んだ点を否認していた国が、家族だけでなく患者への人権侵害も認めない姿勢に転じたと報告。「もし裁判に負けたら、(患者への人権侵害を認定した2001年の)地裁判決がひっくり返される。絶対に負けられない、極めて重大な裁判だ」と意義を説いた。

 講演会は、ハンセン病問題ふるさとネットワーク富山が年度総会の記念行事として開いた。総会では、9月に富山市でシンポジウムを開くことや、啓発映画のDVDの貸し出しを始めることを決めた。 (山本真士)

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