つなごう医療 中日メディカルサイト

女性特有の症状 相談して

(2017年4月12日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する
画像骨盤底筋体操を指導する三輪幸看護師=岐阜赤十字病院提供

岐阜赤十字病院「骨盤底ケア外来」 生活習慣改善や体操指導

 中高年の女性を中心に、筋肉や靱帯(じんたい)がゆるんで起きる子宮脱などの「骨盤臓器脱」。その症状改善に特化した「骨盤底ケア外来」が、岐阜市岩倉町の岐阜赤十字病院に昨夏できた。都市部では開設例はあるが、県内では唯一。尿漏れなど、症状の恥ずかしさからなかなか悩みを口に出せない患者のよりどころになっている。(兼村優希)

 骨盤の中で、子宮やぼうこうは「骨盤底筋群」という筋肉などで支えられている。ただ、出産や閉経などを経験すると筋肉が緩み、60〜80代を中心に、骨盤臓器脱が発症しやすい。臓器が垂れ下がる様子から俗に「なすび」と呼ばれ、昔から女性を悩ませてきた。根本的な治療には手術が必要だが、下腹部に力を入れて動かす体操などで改善できる。

 ケア外来は、病院2階の産婦人科外来の一角にある。看護師の三輪幸さん(39)と西垣亜衣子さん(39)が理学療法士と交代で、火曜を除く平日の午後に常駐。患者一人一人に合った生活習慣の改善策や、体操を教えている。

画像「一人で抱え込まず相談に来て」と呼び掛ける三輪好生医師(手前)と、看護師の三輪幸さん(後列左)と西垣さん=いずれも岐阜市岩倉町の岐阜赤十字病院で

 泌尿器科(ウロロジー)と婦人科(ギネコロジー)にまたがる女性特有の病気を診療するこの分野は、「ウロギネ」と呼ばれる。命に関わる病気ではないこともあり、日本では専門医が不足している。岐阜赤十字では、泌尿器科の三輪好生医師(44)が中心となり、2013年に泌尿器科と産婦人科が連携したウロギネ外来を設置。昨年4月からはウロギネセンターとして独立し、7月にケア外来を設けた。

 三輪医師は「毎日つらい思いを抱えている人がいる。その生活の質を上げるのが私たちの役目」と力を込める。2月までに県内や近隣から約120人がケア外来を利用し、半数は症状の改善を実感しているという。

 ケア外来は健康保険適用外で完全予約制。1回3240円。(問)岐阜赤十字=058(231)2266。毎月第一木曜の午前10時〜正午=058(294)7511=で相談を受け付けている。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人