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外科医シンポ 所得隠し 国税局 9000万円、手術ライブ中継

(2017年4月17日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

外科医シンポ 所得隠し 

 血管外科の第一人者として知られる東京慈恵会医科大の大木隆生教授が実行委員長を務めるシンポジウムで、収益の一部が申告されていなかったとして、東京国税局が運営団体と、大木教授が代表を務める会社に、7年間で計約9千万円の所得隠しを指摘していたことが、関係者への取材で分かった。追徴税額は重加算税を含め計約2千万円とみられ、既に修正申告されたという。大木教授は心臓から送り出される血液を通す大動脈にこぶができる「大動脈瘤(りゅう)」が専門。難しい手術を手掛け、全国から患者が訪れることから「神の手を持つ医師」としてメディアに取り上げられたこともあった。

 関係者によると、大木教授は約10年前から、若手育成のため「Japan Endovascular Symposium」というシンポジウムを開催。手術をライブ中継するなどしていた。

 国税当局はシンポジウムの運営団体について公益事業を実施する団体と認めたものの、収益事業は申告する必要があったと指摘。会場に設けられた医薬品メーカーの展示ブースの出展料も無申告だったとした。シンポジウムの開催経費の一部も認めなかった。

 大木教授の顧問弁護士は「悪意はなく、所得隠匿も個人的な蓄財も一切なかった。国税局と極めて大きな見解の相違があったが、医療に専念するため、早期決着を選択した」と説明している。

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