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他人の幹細胞で皮膚再生 阪大、難病に治験開始へ

(2017年4月17日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
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 日常生活のささいな衝撃でも皮膚がはがれる難病「表皮水疱(すいほう)症」の患者に、骨髄などに含まれる他人の幹細胞を移植して皮膚を再生させる臨床試験(治験)を大阪大のチームが週内にも開始することが分かった。

 別の病気の治療のために市販されている「間葉系幹細胞」を利用、新たな治療法の確立を目指す。玉井克人・大阪大寄付講座教授は「苦しんでいる患者の生活を改善したい」と話している。

 表皮水疱症の国内の患者は500〜1000人とされる。治験では、はがれた傷の周囲の皮下に幹細胞を注入して移植。傷の炎症を抑えて皮膚の環境を整えることで、皮膚の再生を促進させる。

 移植を受けるのは、胸の傷が10年以上開いたままの関西地方の成人女性。経過を見ながら最大3回まで移植し、1年後の傷の状態を調べる。今後2年間で計6人の治療を予定している。

 幹細胞は医薬品メーカーのJCRファーマ(兵庫県)が製造販売しており、健康な人の骨髄から採取され、骨髄移植の副作用治療に使われている。間葉系幹細胞は他人に移植しても拒絶反応が起こりにくいという。

 表皮水疱症 層状になっている皮膚のうち、表面の「表皮」と内側の「真皮」の接着に関わる遺伝子に生まれつき異常があり、皮膚がはがれやすくなる難病。日常生活で加わるような力でも、水ぶくれや潰瘍が起きる。重症のタイプでは、1歳未満で死亡することもある。患者が最も多い「栄養障害型」では、重症の場合、指がくっついて開かなくなったり、がんを併発したりする。根治的な治療法はない。

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