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精神科の処方薬で便秘

紙上診察室

(2017年4月18日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 精神科の処方薬で便秘

 2カ月ほど前から精神安定剤と睡眠薬を服用して以来、便秘が続いています。それまでは便秘で悩んだことはありません。関連があるのでしょうか?(男性・30歳)

A 担当医に相談し下剤を

 便秘のために胃腸科や消化器科を受診する患者さんの中には、精神科の処方薬を常用している方も珍しくありません。この方が、消化器に何も異常がないなら、服用している薬の影響で便秘が起きたと考えられます。

 薬の副作用で起きる便秘を薬剤性便秘といいます。代表的なものには、抗うつ薬、精神安定剤、睡眠薬などがあります。これらは腸の運動を抑える作用もあるため便秘になりがちです。

 他に便秘を起こしやすい薬には、降圧剤、せき止め、鎮痛剤、抗がん剤、パーキンソン病治療薬などがあります。何種類もの薬を併用したり、薬の量が多い場合には、症状もそれだけ重くなります。

 便秘の改善には、まず下剤の服用です。担当医に症状を話して処方してもらうことをお勧めします。

 精神安定剤や睡眠薬などの中には、便秘になりにくいタイプもあります。担当医の判断で替えてもらえる場合もあります。

 生活上の注意は、一般的な便秘の対処法と同じです。水分を十分補給し、腸の運動を促すために適度な運動をする、便通をよくするような食物繊維の豊富な野菜や果物を多くとるなどです。ただストレスになるので、必要以上に便秘を気に病まないことです。

 それでも頑固な便秘が続くようなら、一度、胃腸科や消化器の専門医を受診してはいかがでしょう。(消化器外科医・上福岡総合病院名誉院長)

画像喜多村陽一さん
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