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更年期障害なぜ起こる

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(2017年4月18日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 春になり暖かくなると、のぼせやほてりなど、更年期障害の症状を強く感じる方が多くなります。

 女性の更年期とは、生理がなくなる閉経の前後約十年間を指します。一般的に日本人女性の平均閉経年齢は50歳前後と言われ、更年期は45〜55歳ごろと認識されています。

 更年期の不快な症状は、女性ホルモンの一つ「エストロゲン」と密接な関係があります。エストロゲンは卵巣で分泌されるホルモンです。30代半ばでピークを迎えた後、加齢による卵巣の機能低下に従い、分泌量は減っていき、40代半ばからは急減します。

 エストロゲンの分泌をコントロールするのは、脳の視床下部と下垂体という部分ですが、40代半ばを過ぎるころから、いくら下垂体が「ホルモンを出して!」と命令を出しても、卵巣はエストロゲンをしっかり出せなくなります。さらに命令しても十分に分泌されず、脳の中は大混乱になります。

 視床下部は、体のさまざまな機能を調整している自律神経の指令センターです。この混乱は自律神経にも影響し、その結果、のぼせやほてりなどの不調が起きます。これが更年期障害の仕組みです。

 自律神経は、気圧や気温の変化、寒暖差の影響も受けやすく、春などの季節の変わり目に、更年期の症状を感じる方が増えると考えられています。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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