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認知症予防に音楽体操有効 佐藤・三重大院准教授ら発表

(2017年4月18日) 【中日新聞】【朝刊】【三重】 この記事を印刷する
画像佐藤正之准教授

 音楽と体操を組み合わせたプログラムが認知症予防につながることを、三重大大学院医学系研究科の佐藤正之准教授(53)=認知症医療学=などの研究グループが突き止めた。音楽に合わせた運動が脳を活性化させ、高齢者の認知症予防に効果があるとする。成果は米国医学誌電子版に掲載された。(大島宏一郎)

 音楽体操は、音楽教室を運営するヤマハ音楽振興会(東京都)が2009年から高齢者向けのウェルネスプログラムとして提供。佐藤准教授らは、音楽療法や有酸素運動が認知症予防の効果があるといった点に着目し、11年から御浜町や紀宝町に住む高齢者を対象に研究に取り組んできた。

画像音楽体操に取り組む高齢者ら=紀宝町鵜殿の生涯学習センターで

 体操時間は40分間で、高齢者になじみのある昭和の流行歌をBGMにした。リズムやテンポに合わせて手足を動かしたり、いすに座ったり立ったりすることで、脳の活性化につながるという。研究では、軽度から中等度の認知症を患った高齢者43人が半年間、週1回の音楽体操に取り組んだ。半年後の検査では、体操なしの脳トレーニングに取り組んだ42人と比べて、知能や視空間機能の向上がみられた。

 今後は自治体の要望に応じて福祉施設へ導入を目指す。佐藤准教授は、ラジオ体操やフィギュアスケートを具体例に挙げ「音を聞くのと体を動かすのを同時に行わなければならない。単純な動作より難しく、認知症の予防に高い効果をもたらすはずだ」と話している。

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