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有毒植物の誤食に注意 食中毒相次ぐ 県が呼び掛け

(2017年4月21日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する

 山菜採りの季節を迎え、県は有毒植物の誤食による食中毒防止を呼び掛けている。県内ではバイケイソウやハシリドコロ、スイセンなどの有毒植物を、山菜と間違えて食べる食中毒が相次いでおり、重症患者の発生も。新芽や根だけでは種類を見分けるのは難しいといい、最寄りの保健所を通じて各地の「薬草指導員」ら専門家への相談が必要としている。

 県食品・生活衛生課と薬事管理課のまとめによると、1976年から2016年までの40年間に発生した有毒植物が原因の食中毒は18件で、計67人の患者が出ている。

有毒のバイケイソウ(左上)と食べられるオオバギボウシ、食用のニラ(左下)と有毒のスイセン =県ホームページから

 食中毒で多いのは、毒草のバイケイソウをギョウジャニンニクやオオバギボウシと誤食(4件、患者12人)と、ハシリドコロをフキノトウやオオバギボウシの新芽と誤食(4件、9人)。いずれも嘔吐(おうと)や下痢の症状が出るほか、血圧降下や血便、幻覚など重症の危険もある。

 毒草のトリカブトをニリンソウやヨモギの若芽と誤食(3件、16人)、スイセンをニラやノビルと誤食(2件、15人)のケースも深刻だ。いずれも患者は嘔吐や下痢などの症状を訴える。

 県食品・生活衛生課は「よく分からない植物は採らない、食べない、売らない、人にあげない」などと食中毒防止ポイントを指摘。県が登録している薬草指導員への相談を呼び掛ける。

 県内の薬草指導員は計62人で、保健所別では飯田6人、伊那3人、諏訪15人、松本8人、木曽3人、大町2人、長野7人など。県薬事管理課の担当者は「採取場所や時期、大きさなどを直接見て、指導させてもらう」と話している。(野口宏)

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