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糖尿病の白内障 抑制 福井大・沖准教授ら、薬剤発見

(2017年4月21日) 【中日新聞】【朝刊】【福井】 この記事を印刷する
画像研究成果について説明する沖准教授(左)と高村准教授=福井市の福井大文京キャンパスで

 福井大の大学院工学研究科の沖昌也准教授(45)と、医学部医学科の高村佳弘准教授(45)らの共同研究で、糖尿病による白内障の進行を抑制する効果のある薬剤が分かった。予防薬開発につながることが期待される。

 白内障は加齢で発症するほか、食生活の欧米化などで近年増えている糖尿病の合併症により、レンズの役割をする水晶体が濁る「糖尿病白内障」もある。糖尿病白内障は40代、50代といった比較的若年でも発症するのが特徴。現状では外科的手術しか有効な治療がない。

 実験では、白内障を発症した眼球モデルを作るため、ラットの眼球から水晶体を取り出して培養した。

 一方だけに発症を抑制する実験用の薬剤を添加し、症状がどのように変化するかを顕微鏡を用いて観察。26種類の薬剤を添加し、10種類で症状の抑制効果を確認した。

 こうした結果を受け、今後は生きたラットでも白内障を抑制できるかを点眼で確認する。内服薬は副作用なども考えられる。沖准教授は「患部に直接作用するため、患者の負担が少なく、医療の発達していない国でも効果が発揮できる点眼薬の実用化を目指したい」と話した。今後は企業と連携した臨床実験を進める。(清兼千鶴)

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