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外国人患者対応に役立てて 高山日赤がマニュアル出版

(2017年4月22日) 【中日新聞】【朝刊】【岐阜】 この記事を印刷する
画像出版した本を紹介する棚橋院長と竹中副院長(右)=高山市天満町3の高山赤十字病院で

 高山赤十字病院(高山市天満町3)の医師らが、増加する外国人への対応ノウハウをまとめた「医療現場ですぐに役立つ 外国人患者対応マニュアル」(メジカルビュー社)を出版した。院長の棚橋忍さん(69)は「外国で病気になると不安。少しでも安心してもらえるようになれば」と話している。(戎野文菜)

 飛騨地域を訪れる外国人観光客は年々増えており、昨年は高山市に過去最高の約42万人が宿泊した。高山日赤でも昨年は過去最高の300人以上が受診している。長時間の移動でぼうこう炎になったり、寒暖の差で体調を崩したりする人が多いという。

 本では、世界各国で通じやすい英語での対応を紹介。高山日赤で実際にあった外国人のけが、病気の事例を挙げつつ、受け付けや診察時、薬剤、金銭トラブルを防ぐ注意点など、日本語と対照させながら、多くのアドバイスを盛り込んだ。

 高山日赤では、日本語が話せない人にも同じ医療を提供できるようにと、2014年に医師らで「おもてなしプロジェクトチーム」を結成。英語での問診マニュアル作成などに取り組んできた。その成果を2年前に学会で報告したところ、出版社から声がかかった。

 執筆したのは医師や看護師、薬剤師や事務職員など約30人。棚橋さんが監修し、副院長の竹中勝信さん(56)が編集した。竹中さんは「日本の医療は真心や思いやりでは世界トップクラス。退院したくないという外国人患者もいるほど。それをアピールする機会にもなれば」と話す。

 棚橋さんは「病院関係者だけでなく、消防署や旅館、学校の英語教材としても役立ててほしい」と期待する。本はB5判、155ページで、2千部を発行。価格は3780円(税込み)。

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