つなごう医療 中日メディカルサイト

介護に高齢者の力を 県、人材確保へ

(2017年4月25日) 【中日新聞】【朝刊】【福井】 この記事を印刷する

毎回2〜3時間 短時間就労で

 人手不足が叫ばれる介護施設で、県は本年度から、元気なお年寄りの短時間就労を促す。掃除や食事の配膳など補助的業務が中心で「ちょこっと就労」と銘打つ。余暇を利用して無理のない範囲で社会貢献してもらい、現役職員の負担軽減につなげたい考えだ。 (山本洋児)

 県長寿福祉課によると、県内で介護に携わる人材は、2016年度末時点で1万800人いたが、高齢化の進展により25年度には1万3千人が必要になる見込み。現役世代が減る中、元気な高齢者には「介護される側ではなく、支える側になってもらう」(同課)ことで人材の確保を目指す。

 対象は65歳以上で資格は不要。県の想定では本年度、100人に週3日間ほど毎回2〜3時間、忙しい朝夕に働いてもらう。就労先は特別養護老人ホーム(特養)と介護老人保健施設の計20カ所。食事や入浴など専門業務は介護職員が担い、それ以外の洗濯や食後の片付けなどを手伝う。

 このほか園芸といった趣味活動など、補助的業務の内容は入所者によって異なるため、活躍できる範囲は幅広い。同課の担当者は「年齢が近いことで、入所者とのコミュニケーションが取りやすい例もある」と有効性を説明する。高齢者には働くことが生きがいになり、ちょこっと就労から、フルタイムでの勤務に発展する可能性も期待できるという。

 事業委託を受けた県社会福祉協議会が主体となり、人材と就労先を募集、決定する。県は人材の募集や研修費などとして、本年度当初予算に215万円を計上した。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人