つなごう医療 中日メディカルサイト

顎がカクンカクン、口の開き悪い

紙上診察室

(2017年4月25日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 顎がカクンカクン

 今年に入り、顎がカクンカクンして硬い物がかめません。時々、口の開きも悪くなります。治療法を教えてください。 (女性・69歳)

A マウスピースで動き楽に

 顎(がく)関節症と思われます。顎関節症にはさまざまな病状があり、今回はクッションの役目をする関節円板がずれている状態と推察されます。

 ずれが軽ければ、口の開け閉めでカクンカクンとしますが、口を開けづらいことはありません。ずれが進むと時々、関節円板が引っ掛かり、口の開きが悪くなることを繰り返します。そうなるとさらにずれがひどくなる可能性が高く、突然、口が常に開きづらい状態になり、顎の動きに痛みを伴い、日常生活に支障を来すようになります。

 日常生活では、日中のかみ締めや硬い食べ物などの負荷をかけないように注意しましょう。詳しく調べるため、磁気共鳴画像装置(MRI)で画像診断をしてもらうと良いでしょう。

 治療の第一の目標は口の開きが悪くならないようにすることです。顎を動かしても痛みがなければ薬は要りません。治療はマウスピースで行います。歯型を取って作り、就寝中に使うことで顎関節にかかる負荷や関節円板の引っ掛かりを減らしていきます。平らな形や下顎を前に出す形があり、病状で使い分けます。使用は夜間、就寝中だけに限ります。一日中着けているとかみ合わせが変わってしまう可能性があります。

 顎関節の動きを円滑にするための運動療法もあります。病状で方法が異なりますので、専門医の診察を受け説明を理解した上で指導の下に行いましょう。

 (愛知学院大歯学部顎口腔(こうくう)外科学講座准教授・小木信美さん )

小木信美さん 

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人