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糖質抑え安心食品

(2017年4月26日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

てんかん食事療法活用へ

画像てんかん患者向けに開発した食品を紹介する遠食副理事長の杢屋彰一さん=浜松市役所で

 近年普及が進むてんかんの食事療法に活用してもらおうと、県西部の食品関連会社でつくる遠州食品加工業協同組合(遠食)と、浜松市中区の聖隷浜松病院てんかんセンターの医師が協力して、患者向けの低糖質食品を開発した。 (石川由佳理)

 てんかんの食事療法として、糖質や炭水化物の摂取を減らす「ケトン食療法」の効果が注目されている。

 遠食の賛助会員で、ブログポータルサイトを運営する「はまぞう」社員の大下剛史さん(36)=沖縄県恩納村出身=は、5年ほど前にてんかんを治療するため、沖縄から浜松に引っ越した。この食療法に取り組んでいるが、食の選択の幅が狭まり、おいしく食べられる商品の開発を遠食に依頼した。

 遠食と聖隷浜松病院は昨年1月に「GABA UP(ギャバアップ)プロジェクト」と名付けて始動。てんかんセンターの医師が監修し、大下さんが試食して、浜名湖イカゲソ揚げや浜名湖のり塩焼きそば、低糖質ブッセなどの9種類を完成させた。イカゲソ揚げはみりんとでんぷん不使用で砂糖も抑え、ウナギエキスを入れた。のり塩焼きそばは糖質量を半分に抑えた麺を使った。

 通信販売を開始した25日、プロジェクトリーダーを務める遠食副理事長で杢屋(もくや)食品代表取締役の杢屋彰一さん(53)らが市役所を訪れ、鈴木康友市長にPRした。

 杢屋さんは「患者の家族も一緒に食べられるように開発した」と紹介。鈴木市長は浜名湖チーズ揚げ天などを試食し、「うまい。これはいいね」と絶賛していた。

 大下さんは「今まで食べられなかったものを食べられるようになってうれしい。プロがしっかり作ってくれたので安心できる」と話していた。ギャバアッププロジェクトのホームページで商品を紹介しており、メールで申し込む。

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