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更年期障害の治療法

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(2017年5月2日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 更年期障害の治療の基本は、ホルモン補充療法(HRT)という薬物療法で、低下した女性ホルモンのエストロゲンを補います。のぼせやほてり、発汗などの主要な症状のほか精神的なイライラや落ち込み、皮膚や神経の症状などを軽減させる効果が期待できます。

 副作用は不規則な出血や乳房の張り、むくみなどですが、ほとんどは、続けているうちに消失したり、薬を変えることで治まったりします。乳がんになる可能性が高くなることを心配される方もいますが、適切な量の薬を数年間利用するのであれば、リスクはそれほど上がらないと言われています。

 よい面もあります。治療により、骨量が保たれ、骨粗しょう症を予防する効果があります。低下していた意欲や集中力を回復させ、気持ちの安定にもつながりやすいです。

 ほかにも、多くの医療機関で、漢方薬が用いられるようになっています。多種類あり、その人の症状に合わせ、処方されます。精神的な症状が重い方には、カウンセリングなどの心理療法も併用し、心療内科や精神科への受診、治療をすすめることもあります。

 治療と同時に、生活習慣の見直しと改善も欠かせません。十分な睡眠をとり、食事の栄養バランスに気を付け、適度な運動をすることです。趣味の時間をとり、リラックスすることも大切です。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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