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20代医師 週50時間超勤務 厚労省調査 待機も12時間以上

(2017年5月5日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
常勤医師の1週間 平均勤務時間

 病院や診療所に勤務する20代医師の1週間の勤務時間は男女とも平均50時間を超え、ほかに救急搬送など緊急の呼び出しに備えた待機時間も12時間以上に及ぶことが、厚生労働省研究班の調査で分かった。厚労省は「若手を中心とする医師の過酷な長時間労働の実態が示された」と指摘。看護師ら他職種に仕事を分担させるなど、医師の労働環境改善に向けた検討を進める。

 厚労省は昨年12月、全国約1万2千の医療機関に勤務する医師約10万人を対象に働き方の実態を調査。1万5677人から回答を得た。

 その結果、男性の常勤医師の平均勤務時間は、20代が週に57・3時間だったことが判明。30代も56・4時間だったほか、40代は55・2時間、50代は51・8時間で、60代は45・5時間だった。

 女性の場合は20代が53.5時間で、30代が45.2時間、40代41.4時間、50代44.2時間、60代が39.3時間となっている。年代にかかわらず週60時間を超えた勤務医は男性27.7%、女性17.3%に上った。

 診療科別では、救急科が55.9時間で最長。外科系(54.7時間)、放射線科(51.9時間)、内科系(51.7時間)と続いた。

 一方、勤務時間とは別に、患者の救急搬送など緊急の呼び出しに備えた病院の内外を合わせた待機時間は、20代男性が週平均約16時間、20代女性は約12時間だった。

 労働基準法は労働時間を1日8時間、週40時間までと規定している。厚労省は「勤務医は同法が定める労働者とみなされるが、自分が病気や不在時以外は急患を断れない『応召義務』がある。こうした特殊な事情などが長時間労働に影響しているのではないか」と分析している。

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