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脳の手術中 正確に患部把握 ナビCTシステム 聖隷浜松病院が導入

(2017年5月11日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する

東海地方初 安全、患者負担も軽減

画像脳の手術中に患部の位置をリアルタイムで表示するシステム=浜松市中区で

 脳神経外科の手術をより安全で正確に行うため、聖隷浜松病院(浜松市中区)は、患部の位置を的確に把握しながら手術ができる新たなシステムを導入した。手術室の中でコンピューター断層撮影装置(CT)で頭部画像を撮影し、医療器具の位置情報を重ね合わせることで執刀医をサポートする。東海地方では初めての導入という。 (渡辺聖子)

 新システムはドイツ製の「術中ナビCTシステム」。手術中にCTで患部を撮影し、その画像をリアルタイムで取り込み、患部の位置と、手術器具や手術している場所などの情報を画面に表示。執刀医はこれを見ながら、患部の位置を正確に把握しながら手術ができる。

 同病院てんかんセンターでのてんかん治療に活用されている。てんかん発作を起こす場所を特定する電極を脳内に入れる際に新システムを使うと、電極の的確な場所や入れた場所が正しいかどうかもその場で分かる。特に患部が脳の深部にある場合に役立つという。副センター長の藤本礼尚(あやたか)医師は「ずれは1ミリにも満たない精度。再手術を避けられるなど患者への負担軽減につながる」と話す。

 病院はこれまで、前もって撮影した患部の画像による位置情報を基に手術をしていたが、手術による組織の変形などによって患部の位置が変わることもあった。

 4月に新システムが本格導入されており、てんかん手術のほか、脳腫瘍や脳出血などの治療にも生かされる。

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