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脳卒中後のまひ悪化、しびれ

紙上診察室

(2017年5月16日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

Q 脳卒中後のまひ悪化、しびれ

 10年前の脳卒中の後遺症で左半身にまひがあり、最近、悪化して常にしびれます。何科を受診すべきでしょうか。(女性・48歳)

A 再発や他の病気調べて

 脳卒中には、脳の血管が切れて出血する脳出血と血管が詰まる脳梗塞があります。それぞれ起こった場所、大きさによって症状が異なります。

 主な症状は、左右どちらかの半身まひ、触った感じがおかしいなどの感覚障害、歩行障害、視覚障害、めまい、意識がもうろうとした状態が続くなどです。これらの症状が半年〜1年以上たっても残っている場合に、普通は後遺症とされます。

 脳卒中の再発がない限り、新たな症状や症状悪化はないのが一般的ですが、脳卒中の起きた場所によってはしびれが痛みに変わることもあります。また動かしにくい部分を使用しないと「廃用(はいよう)」という機能低下になり、筋力が衰える「筋萎縮」や関節が硬くなる「拘縮(こうしゅく)」などが起こることがあります。ただしこれらは脳ではなく筋肉や関節の問題です。

 治療法は、しびれや痛みに対しては症状をとる薬物療法が中心です。「廃用」に対するリハビリもあります。関節や骨に影響がでている場合は整形外科、装具やつえを使用している場合は、合わなくなっている可能性もあるので、リハビリ科で対処してもらいます。

 もし通院中の医療機関があれば担当医に相談してください。なければ、再発や他の病気がないか確認するために、神経内科を受診してください。病気がなければ、リハビリ科を紹介してもらうと良いでしょう。(東海大医学部神経内科講師・大貫陽一氏)

画像大貫陽一氏
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