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男性のホルモン補充療法

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(2017年5月16日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 男性更年期障害の主な治療法は、女性同様「ホルモン補充療法」です。不足している男性ホルモンのテストステロンを、薬で補充します。保険診療で治療可能です。

 現在、多く用いられているのは注射での治療です。症状を見ながら定期的に注射します。多くは数カ月で効果が表れ、一年ほどで症状が改善する状態になります。

 副作用として、血液中の赤血球が増えすぎてしまう多血症や吹き出物、しびれなどが見られることもあります。また、男性ホルモンと関わりが深い前立腺疾患を持つ方への投与は、慎重に行う必要があり、定期検診が欠かせません。決して、自己診断し、インターネットなどで販売されているホルモン剤は使わないでください。安心安全とは言いがたいです。

 日本でのホルモン補充治療の普及率は、男女とも欧米諸国と比べ非常に低く、更年期の女性でも1.5%ほどといわれ、男性にはほとんど普及していないと思われます。一方、欧米諸国の普及率は女性で40%を超えています。

 国内で男性更年期障害の治療を行っている医療機関はまだ少ないです。インターネットで検索すると、検査や治療を行う医療機関を調べられます。男性も女性も「更年期かな?」と思った方は、まずは医師に相談してみてください。それが生活の質を改善する第一歩です。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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