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医師の実の娘も雇用 陶生病院汚職で贈賄側

(2017年5月18日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

 愛知県瀬戸市の公立陶生病院の臨床試験(治験)を巡る汚職事件で、贈賄容疑で逮捕された治験補助業務会社「ASOCIA(アソシア)」の実質経営者小曽根秀明容疑者(53)が、同病院呼吸器・アレルギー疾患内科部長、谷口博之容疑者(63)=第三者供賄容疑で逮捕=の義理の娘だけではなく、実の娘も同社で雇用していたことが、捜査関係者への取材で分かった。名古屋地検は18日、両容疑者を起訴する。

 捜査関係者によると、アソシアは数年前から谷口容疑者の実の娘を同社に雇用。娘は実際に勤務し、給料が支払われていた。さらに、アソシアの前に小曽根容疑者が経営していた別の治験補助業務会社にも在籍していたという。小曽根容疑者が義理の娘とは別に、谷口容疑者の実の娘も雇用することで、関係を深めていったとみられる。

 谷口容疑者は2014年10月〜15年3月、新薬や医療機器に関する臨床試験の補助業務を、アソシアが受注できるよう便宜を図ってほしいとの依頼を受け、15年3〜9月、義理の娘を同社の従業員として雇用させ、義理の娘名義の預金口座に7回にわたり、計九十数万円を振り込ませたとされる。小曽根容疑者は便宜を受けた見返りに賄賂を贈ったとされる。義理の娘の勤務実態はなく、15年10月1日に退社していた。

 県警によると、谷口、小曽根両容疑者はいずれも容疑を否認しているという。

 2人は10年ごろ、陶生病院で実施された臨床試験の業務を通じて知り合った。アソシアの15、16年の2年間の臨床試験補助業務の売り上げのうち、陶生病院分は約1億5千万円で、全体の3割強を占めた。

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