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フィルターたばこも危険 実証 愛知県がんセンター 伊藤氏に後藤・ブルダリ賞

(2017年5月25日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
受賞のあいさつをする伊藤秀美氏=24日午後、東京都港区で受賞のあいさつをする伊藤秀美氏=24日午後、東京都港区で

 がん研究で優れた成果を上げた日本人研究者に贈られる後藤喜代子・ポールブルダリ科学賞の授賞式が24日、東京都港区のフランス大使館で開かれ、受賞者の伊藤秀美・愛知県がんセンター研究所室長(47)に賞状が手渡された。賞金350万円も贈られる。

 伊藤氏は、フィルターなしの紙巻きたばこがフィルター付きに変わったことで、肺がん発生にどんな変化があったかを、日米の膨大なデータを分析して調べた。

 その結果、フィルターが付いたことで肺の入り口に近い場所で起きやすいがんは減ったものの、逆に奥深い部分で発生するタイプが増えたことが分かり、医学界に衝撃を与えた。「フィルターが付いてもリスクは変わらず、安全ではないことを明らかにした」と評価された。伊藤氏は「研究が認められてうれしい。今後も禁煙や受動喫煙防止の重要性を訴えたい」と話した。

 また特別賞に、がん患者の体力を維持する療法で成果を上げた高山浩一・京都府立医科大教授(55)が選ばれた。賞金は150万円。

 同賞は、フランス人技術者ポール・ブルダリさんが、妻の後藤喜代子さんを肺がんで亡くしたことをきっかけに基金をつくり始まった。2013年から毎年贈られている。

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