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うつ病改善の鍵物質特定 岡山理科大 新薬へ活用期待

(2017年6月1日) 【北陸中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する
うつ症状改善のイメージ

 うつ病を改善させる鍵となるタンパク質を、マウスを使った実験で特定したと、岡山理科大などのチームが31日付の米科学誌電子版に発表した。このタンパク質を増やす薬剤を与えると、症状が改善することも確かめており、新治療薬としての活用が期待できるという。

 チームは、ストレスを与えてマウスをうつ状態にすると、脳内でHSP105というタンパク質が減ることに着目。

 テプレノンという胃薬にはHSP105を増やす作用があり、マウスをうつ状態にしながら投与するとHSP105が増え、その後、うつ症状が改善した。脳由来神経栄養因子(BDNF)というタンパク質も脳内で増えており、関連を調べた結果、HSP105がBDNFを介して抗うつ作用をもたらしていることが分かった。

 チームによると、既存の抗うつ薬は神経伝達物質の量を調節するものが多いが、効かないケースもあるという。チームの橋川直也講師(分子生物学)は「新たなメカニズムでうつ病を予防、治療できるかもしれない」と話している。

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