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女性医師支援に力 浜松医大に相談センター 復職など後押し

(2017年6月9日) 【中日新聞】【朝刊】【静岡】 この記事を印刷する
画像女性医師の相談に乗るコーディネーターの谷口千津子医師(右)と袴田菜穂子さん=浜松市東区の浜松医科大付属病院で

 出産や子育てで就業やキャリア形成に悩む女性医師の相談に乗るため、県が浜松市東区の浜松医科大医学部付属病院内に開設した「ふじのくに女性医師支援センター」が8日、本格的に活動をスタートさせた。 (飯田樹与)

 同センターでは、職場復帰を希望する女性医師に、専任のコーディネーター二人が対応する。その一人の袴田菜穂子さんによると、相談の8割が子どもの預け先だったため、託児施設のある医療機関を紹介する。今後は付属病院内の診療科や、医療施設ごとに異なる就業時間や内容など勤務条件を把握し、復職を後押しする。

 ほかにも、復帰前の職場見学や事前研修などの復職トレーニングプログラムをつくり、運用する。

 県地域医療課によると、医師全体に占める女性の割合は全国的に増加傾向にあり、現在は全体の20%を超える。年代が若くなるにつれて割合が増える半面、年齢が上がるにつれて出産や子育てを理由に離職者が増えている。

 さらに、県内の医師養成機関は浜松医科大だけで、人口10万人あたりの医師数でみると、静岡は40番目(2014年)と少なく、医師が不足状態にある。

画像ふじのくに女性医師支援センターの開設を祝う関係者

 こうした女性医師の離職を防ぐため、県は独自に女性医師支援センターを置いていた付属病院に業務を委託し、今年4月に「ふじのくに」を冠して開所した。

 看板上掲式が8日にあり、今野弘之学長は「全県にわたって女性医師にとって必要不可欠な活動をしていきたい」とあいさつ。県健康福祉部の山口重則部長とともにセンターの入り口に看板を掛けた。

 もう1人のコーディネーターで医師の谷口千津子さんは「やる気があって悩んでいる方に相談に来てもらい、生き方、働き方のヒントを見つけてもらえたら」と呼び掛けている。

 問い合わせは、同センター=電053(435)2380=へ。

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