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小児がん克服 熱い思い 「基金」1年 催しで若者ら語る

(2017年6月13日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
画像闘病体験を基に医療への思いを語る、左から盛田さん、板倉さん、孫さんら=名古屋市昭和区の名古屋大病院で

 名古屋小児がん基金(理事長=小島勢二・名古屋大名誉教授)の1周年記念イベントが11日、名古屋市昭和区の名古屋大病院講堂で開かれた。病気を克服し、医療の道を志した若者たちが熱い思いを語った。

 基金は、大学主導の研究を市民の力で支えることを目指し、昨年6月に設立。これまでに約2千万円の寄付が寄せられ、名大小児科が取り組む最新治療の開発などに役立てられている。

 基金のPRを兼ねて行われた座談会では、小学校時代に小児がんで名大小児科病棟に入院した経験を持つ板倉京平さん(19)=名古屋大医学部1年=が、懸命に治療する医師たちの姿に感銘を受け、小児科医を目指して猛勉強したことを説明し「基金がもっと知られるように協力していきたい」と話した。同級生の孫思佳(そんしか)さん(20)も、同病棟の入院経験者。医療スタッフや家族、同級生の支えで勉強に頑張れたことを話し「受けた恩をつなげていきたい」と力を込めた。

 小児がん体験者で信州大バイオメディカル研究所助教の盛田大介さん(35)は「入院していた時、自分より小さい子たちが闘病に頑張る姿に感銘を受けた」と話した。その子たちの多くが亡くなる中で、小児がん研究を自分の道に定めたという。

 小島理事長は「製薬会社の開発競争が新薬の高騰を呼んでいるが、大学主導の研究ならば、はるかに安価な開発も可能。基金への協力を広く呼び掛けていきたい」と言う。(問)同基金事務局=052(744)2308(安藤明夫)

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