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月経前 精神面の不調も

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(2017年6月13日) 【中日新聞】【朝刊】 この記事を印刷する

 月経前になると気分の落ち込み、頭痛や腹痛などが起こる月経前症候群(PMS)。症状を抑えるには、バランスのよい和食中心の食事にして、カフェインやアルコール、塩分をとりすぎないことが大切です。禁煙のほか歩くなどの適度な運動が効果的です。

 PMSの記録を取ることも大切です。基礎体温の測定をした時に、自覚症状も記入してください。本人が気付いていない場合、家族や友人が「PMSかも?」と声を掛けるのも有効です。

 日常生活に支障が出る方は、必ず婦人科や産婦人科で相談してください。漢方薬や低用量ピルなどの薬で改善が期待できます。

 PMSの重症型として月経前不快気分障害(PMDD)があります。PMSと比べ、より精神的症状が主となり、絶望感や悲しみ、パニック発作、過食、不眠などが症状として表れます。

 診療時に「毎月生理前は自殺したいと思う」など、つらい症状を訴える患者もいます。月経前になると子供を虐待してしまうというケースもあります。こういった場合、精神科の医師の治療も並行して行うこともあります。

 また、PMSもPMDDも、うつ病や甲状腺の病気などと症状が似ているところがあるため、まず患者が抱える症状がどの病気から生じているのかをしっかり見分け、診断することが必要です。(産婦人科医・伊藤加奈子)

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