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リハビリ助けるロボット 中信松本病院 5人が利用し効果

(2017年6月15日) 【中日新聞】【朝刊】【長野】 この記事を印刷する
画像HALを使って歩行のリハビリをする男性患者(中)=松本市のまつもと医療センター中信松本病院で

 国立病院機構まつもと医療センター中信松本病院(松本市)は12日、同病院で今年1月に導入したロボット工学技術を応用したリハビリ器具「HAL(ハル)医療用下肢タイプ」の利用状況を発表した。県内の医療機関での導入は初めてで、下半身に障害がある患者らのリハビリに効果を挙げているとして、大原慎司副院長は「県内の多くの患者に利用してもらいたい」と語った。

 同病院によると、この器具は、神経や筋肉の疾患で歩行や立ち座りが困難な患者ら向けに使用する。患者の下半身に装着し、脚の皮膚に貼り付けた約10個の電極で歩こうとする際に脳から送られる微細な電気信号を読み取り、股関節や膝部分のモーターが脚の動きをサポートする。

 正しい歩き方などを脳が再認識することを促したり、身体機能の低下を防いで寝たきりにならないようにしたりする効果があるという。2004年に筑波大が開発し、同病院は昨年から医療保険の適用範囲となったことなどから導入した。

 同病院では5人が利用し、このうち3人が継続的にリハビリに利用している。この日は、車いすを使う50代の男性がリハビリで器具を装着し、病院の廊下を歩く様子も公開され、男性は「重さは感じない。もっとリハビリしたい」と話した。

 同病院は、脊髄性筋萎縮症や筋ジストロフィーなど8疾患の患者への利用を考えているという。(川添智史)

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