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「心臓移植 ドナーに感謝」 50代男性 名大病院退院

(2017年6月28日) 【中日新聞】【朝刊】【その他】 この記事を印刷する

担当教授 「心不全治療 中部で完結」

 中部地方で初の心臓移植手術を名古屋大病院(名古屋市昭和区)で4月下旬に受けた愛知県の50代の男性患者が27日、退院するのに合わせて同病院で会見した。提供者(ドナー)に「心臓も非常に元気に動いていて、大変感謝しています」と感謝の言葉を述べた。

 男性は2008年に心臓の機能が低下する拡張相(かくちょうそう)肥大型心筋症と診断された。心臓移植が必要となり、13年12月に同病院で植え込み型補助人工心臓を装着する手術を受けた後、ドナーの順番が回ってくるのを3年5カ月待っていた。

 提供者は、くも膜下出血で脳死判定された茨城県の40代の男性。移植を受けた男性の経過は順調で、拒絶反応も今のところないという。自分で歩いて会見場に入り、「体が温かく、手のひらが赤い。汗も出る。元の体に戻った感じです」と感想を述べ、「運動制限がなくなるので、昔やっていたゴルフなどスポーツをやりたい」と抱負を語った。ドナーの家族宛てに感謝の手紙も書いたという。

 名大によると、中部地方で心臓移植が必要な患者はこれまで、大阪や東京の病院で手術を受けるしかなかった。移植チームを率いた碓氷章彦教授(心臓外科)は「今回の患者は、復職して移植を待ち、名古屋で移植を受けられた。中部地方で重症の心不全の治療を完結でき、社会復帰できる率が高まった」と述べた。

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