つなごう医療 中日メディカルサイト

臍帯血 破綻バンクから流出

(2017年6月29日) 【中日新聞】【夕刊】【その他】 この記事を印刷する

無届け投与 厚労省、民間の実態調査

 東京都内などの民間クリニックが国に無届けで他人の臍帯血(さいたいけつ)を投与していた問題で、利用された臍帯血は、経営破綻した民間バンクから流出したとみられることが、厚生労働省への取材で分かった。厚労省は、個人の臍帯血を有料保管する民間臍帯血バンクの活動の実態調査を始めた。

 厚労省によると、流出元とみられるのは、2009年に経営破綻した茨城県つくば市の「つくばブレーンズ」。厚労省が投与の一時停止を命じたと28日に発表した都内と大阪市、福岡市の11カ所と、同じく一時停止処分を受けた松山市の1カ所を合わせた12のクリニックが他の業者を通じて購入。計約100人に無届けで投与したとみられるという。

 厚労省は、再生医療安全性確保法違反の疑いで12のクリニックの刑事告発を検討している。

 臍帯血バンク事業については、白血病治療など第三者への提供を目的とする場合は国の許可を義務付けているが、本人や親族間での利用が目的の民間バンクの場合は届け出の必要がなく、国は実態を把握しにくい。そのため厚労省は今月、全国の産科病院を対象にアンケートに乗り出した。

中日新聞広告局 病医院・薬局の求人