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「15年後 ヒト網膜再生」 名古屋で講演 iPSで難病治療

(2017年7月4日) 【中日新聞】【朝刊】【愛知】 この記事を印刷する
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 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使って難病の「網膜色素変性症」の治療法開発に取り組む理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーが一日、名古屋・名駅のウインクあいちで講演した。

 網膜色素変性症は遺伝子異常が原因で、視力低下などを引き起こす。治療法は確立されていない。高橋さんは1月、マウスにiPS細胞を移植し、視細胞の再生に成功したと発表している。

 講演では、「15年後にはヒトの網膜再生もできるようになる」と展望。いずれは再生医療の研究が完成し、普及するとの見通しを示し、「将来が明るいのは間違いない」と述べた。

 また、病気で自信を失い、就業を諦める人が多いことに触れた上で、「目が見えなくてもできることはある。生活を助ける機器も開発されている」と指摘。カメラでとらえたものを音声で人に知らせる最新機器などについて説明した。

 講演は、同症の患者の自立を支える県網膜色素変性症協会(名古屋市昭和区)が設立20周年を記念して開いた。約200人が参加した。(水谷エリナ)

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